2007年8月15日水曜日

韓国発の異端の流れについて(その7)

前回の投稿の続きです。  歴史ですね(^^;


※心霊復興運動

韓国のキリスト教復興運動の第一の担い手は、吉善宙牧師である。
吉善宙牧師は、1907年~1910年迄の3年間、復興運動の中心人物として多くの貢献をした。早天祈祷会は吉善宙牧師が始めたもので、今日では韓国の全ての教会で行われるようになった。吉善宙牧師は、黙示録を重要視し、末世論を説いた。主の再臨と世の終末を強調し、事態の緊急性を主張した。
この頃の韓国教会の大きな問題点は、信仰的にはみんな熱心であったが、正しい神学知識が不足していた。
かって、スペインにはこの様な言い伝えがあった。
「スペイン人は読書をしない故に、著書を表す人がなく、また著書を著す人がいないから読書をしない」と言うのである。。
当時、韓国に於いてもキリスト教の出版物が少なく、読む人がいなかった。読む人がいないから、刊行者もいなかつたのである。
そのように、神学が欠乏しているときに、間違った信仰に熱心な者たちが次々に小さな教団・教派を作っていったのである。彼らのことを神秘神霊主義教団と言い、その中心教理は、すでに再臨のメシア・再臨のキリストは世に来られていて。世直しをされようとしているという教えである。


※神秘神霊教団に共通している間違った教理

①罪の根は、果物をとって食べたことではなく、淫行・淫乱が罪の根である。
⑤キリストの十字架は失敗である。キリストはこの世に生きて、結婚すべきであった。
⑥再臨なさるメシアは天から来るのでなく、人としてもう一度生まれてくる。
⑦再臨主が来られるのは、東の国・韓国である。

※李龍道の神秘主義
1930年代の韓国教会は、20年代の経済的試練と知識の荒廃。加えて、深刻な政治的危機が重なって、茫々たる荒野を歩んでいるようであったそのようなとき、李龍道が表れた。李龍道は監理教の牧師で、苦難に表れるキリストの姿に感激し、全国各地に伝道旅行をした。李龍道はヨハネの福音書を愛し、愛を説き、愛に生きた。彼は誰にでも学ぶべきであるとの主張で、一歩踏み込みすぎ、仏教の経典や社会主義からも学び、甚だしくはサタンからも学ぶべきであると説いた。李龍道は自らを苦難のキリストと同一視するという神秘主義の誤謬に陥ってしまった。
李龍道は、1900年~1933年肺結核で、33年の生涯を閉じた。


※神秘神霊主義教団

1代目は、李龍道
2代目は、白南柱である。
李龍道と共に神秘主義教団を興した人物に、白南柱という人物がいる。
白南柱は神秘主義の教理に則り劉明花という女性と接神劇を行うがこれは混淫であり社会問題となる。白南柱は劉明花や李維信のような接神女と結び、神託に託けて、李龍道らと謀議を凝らし「イエス教」一派を新設するが、これが問題となるや今度は、金聖道なる新しい主を中心に「聖主教」を建てあげる。
これら全てに、李龍道が拘わり、決定的役割を果たしているのである。

※神秘神霊主義教団の主な人物

李龍道・白南柱・黄国柱・李浩彬・金聖道・金百文・羅雲門・朴泰善・朴雲女その他・・・・・

※韓国キリスト教界には、何故、新興宗教(異端・カルト・混淆宗教)が多いのか。

1 「恨」の文化と壇君神話(救世主待望) ,
2、大日本帝国による侵略と、弾圧・迫害。
3、神学的欠如による間違った教理(罪観・メシア観・再臨論)
4、経済的貧困の時代であった。

※韓国の混乱期

韓国は1945年、日本降伏による解放と独立を迎えるが、その為の準備が十分に出来て
いなかった。米・ソの二大強国の拙劣な政策が韓国を当惑させた。
38度線を境界にして朝鮮が二つに分断された。1950年は民族最大の悲劇である6・25動乱が起こる。3年間も続いた朝鮮戦争は、社会・政治・文化・経済は言うまでもなく、全てに耐え難い混乱をもたらした。
日帝の植民地的秩序が一日の内に無になってからは韓国社会には無法状態がやってきたこの時を期して共産主義と民主主義の風が一時に吹いてきた。その様なときに、再び韓国動乱が起こる。
※動乱期に興ったキリスト教新興宗教「異端」
統一協会運動(1954年)文鮮明
龍門山祈祷院運動(1954年)羅雲門
伝道館運動(1955年) 朴泰善
その他、多くの人物が、我こそは再臨のキリストであると名乗り、一派を興して世を惑わした。

※聖書の御言
申命記18:20
「わたしが告げよと命じていないことを、不遜にもわたしの名によって告げたり、あるいは、他の神々の名によって告げたりする預言者があるなら、その預言者は死ななければならない」。
ガラテヤ1:8
「しかし、私たちであろうと、天の御使いであろうと、もし私たちが宣べ伝えた福音に反することをあなたがたに宣べ伝えるなら、その者は呪われるべきです」。
ヨハネ8:32
「そして、あなたがたは真理を知り、真理はあなた方を自由にします」。



参考文献
韓国キリスト教会史閔庚培著
韓国キリスト教神学思想史柳東植著
真の御父母様の生涯路程1~11 光言社
日韓の宗教意識と天理教金容雲著

2 件のコメント:

黙示録 さんのコメント...

「韓国発の異端の流れについて」

これは、だれが書いておられるのですか?
これらの記事は、倉敷めぐみキリスト教会の
「宗教問題研究会」に掲載されている私の記事です。
尚、私はクリスチャントゥデイについては何もコメントしていません。高山正治

ct.cult さんのコメント...

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